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February 15, 2005

高田馬場HOT HOUSEは、なぜすごいのか

2月15日に、伊太地山伝兵衛ソロライブを
高田馬場HOT HOUSEに見に行ってきた。

このHOT HOUSEには、伝兵衛氏がライブをする時に
お邪魔しているわけだが、
とにかく既存のライブハウスの概念を覆すというか、
独自的差別的優位性に満ちた空間であると言わなくてはならない。

店のオープンは、店の私設ホームページを見てみると
午後8時半くらいに開くニュアンスで書いてあるのだが
ここ数回出かけてみて、午後8時半に開いていたためしがない。
なので、たいていは、店の通りを挟んで向かい側にある
ボーリング場に併設された喫茶店で
店の主であるアキさんが店に到着するのを待つことになる。
つまり、公開的張り込みみたいなもんである。

そして、アキさんが店に来たのが確認できて
少ししてから店に行くので
実際にはここで午後9時くらいになっている。

同時に二人が通ることが困難な階段を下りていくと、
目の前に入り口らしきもんがある。
ちなみに、左に行くと別の店である。

で、目の前のトビラを開けると、そこにいきなり
スタインウェイのアップライトのピアノとイスがお出迎えする。
それに一礼して、右側に入ると、そこに所狭しと客席が待ち受けている。
「所狭し」という表現は、
未だHOT HOUSEに足を踏み入れたことのない
一般的な方にむけたわかりやすい説明であり
「所狭し」というよりは、店の大半がそこに開けていると言ってもよいだろう。

で、空いた席というよりも、席を空けてもらい、詰めて座る。
それ以外に選択肢はない。
」の形をしたベンチに皆がきちんと整然とこしかけて
まずはじまるのが、まったりとした打ち上げのような語らいのひとときである。(笑)
つまり、この店では、最初に打ち上げがあるようなものである。

その間に、ライブチャージの精算、飲み物のオーダーが一斉に行われる。
客はそもそも10人前後しか入れないので、この行事はすぐに終わる。

店のドリンクの種類は、だいたい十種類くらいあるのだが、
往々にして、缶チューハイがお勧めされる。
これは、在庫数というよりも、ただ単に店側が他のドリンクに比べて出しやすいから
という単純な理由に他ならないものと思われる。
そうして、大半の酒の飲める客は、缶チューハイを頼む。
これが、カウンターからバケツリレーのごとく手渡しで各人のテーブルに置かれる。
したがって、缶チューハイの味なんて選ぶ権利はない。

そして、誰かが持ってきた差し入れのお菓子などをつまみ
缶チューハイを飲みながら、
しばらく、伝兵衛さんとアキさんと客とで語らうのである。

そして、語らいがひとしきり・・といった、
時間にすると午後10時前くらいで、ようやくライブがはじまる。
伝兵衛さんも客もアキさんも語らいタイムからライブスタートで
特別席を移動するわけではない。
これは単に「意識」の問題である。
物理的には、伝兵衛さんがギターを持っているか持たないかの違いくらいである。

そして、ライブがスタートする。
とにかく、テーブル一つ挟んだ向こうに伝兵衛さんがいる。
みんなそういう距離で聴いている。
もちろんマイクなんかいらないのである。
語らいの場が真剣勝負の場に変わるときである。
なので、この場には、
知り合いに言われたから来たとか、
仕方なく来ている人なんて誰もいない。
なので、客も真剣。したがって、ミュージシャンも真剣である。
そして、フレンドリーになれるライブ空間である。

一曲への一音への集中度合いはすごい。
そして、終わったときに
ミュージシャンとともに客もほっとしたため息をつくのである。

そしてやがて休憩となると、
また演奏を始める前に時間が逆戻りしたかのように、
まったりとした時間がはじまる。

実は、ライブの最中に、アキさんが比較的大きめなお皿に盛った
スナック菓子類や煮物やらたくわんやらが順番に回されるので
自分の分を自分の皿に取って次の人に回すという作業が行われている。
そのため、第一部が終わる頃には、
テーブルは、そんな皿たちでいっぱいになる。
なので、幕間の休憩は、そんなお菓子をつまみながら
たくわんをかじりながら、まったりと話すのである。

そして、やがて、第二部がはじまり、大いにうねりをみせ、盛り上がって、
「またしてもハイウェイ」ではお決まりのコーラスを大合唱して終わる。

その第二部の終わり頃に、リクエストの紙などがまわってくる。
そして、リクエスト通りに演奏してくれた時は
リクエストをした人があることをするのである。
(それは店で体験した人のみが知ることである)

そんな感じで集中して盛り上がって
アンコールもすむと、
またひとしきりまったり
始まる前のように、余韻にひたりながらまったりするのである。
但しそのころには、午後11時を回っているので、あとは終電との戦いになる。
そんな感じで、高田馬場の夜は更けていくのである。

そんな濃密な空間で濃厚なライブを体験したいのなら
こっそり行けばいいのである。

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Comments

初レスします。
すごい空間ですね(^^; まさにコアというか。ライブハウスというより音楽好きな人の家に遊びに行っている感覚ですかねぇ。その分アーティストとの一体感はすごそうですね。素晴らしいと思います。

Posted by: ちーぷろ | February 20, 2005 at 01:39 PM

ちーぷろさん、コメントありがとうございます。
なので、ここについては、
敢えて他人にはお勧めせず、
本当に心から義理とか社交辞令とかを抜きにして
来たいと思った人だけが、
集えればいいかなと思います。

その点が、ちーぷろさんよくご存じの
新宿某店を含め
他とは違うところであり、
それがまた、魅力であるということは
言うまでもありませんけど・・・。

Posted by: けんた | February 21, 2005 at 02:14 AM

ホットハウスって、いつもこんな感じなんですか?
開店時間が不規則で、演奏が22時頃から始まるなんて
夜遅すぎますよ~。(笑)
でも23時頃にアンコールも含んだ演奏が終わってしまうなんて
なんじゃそりゃ!?
今月、気になる人のライブがあるから
行こうかな~と思っていたんですけど。。。
考えちゃいますね~(^^;

Posted by: n | March 19, 2006 at 05:59 PM

>nさん
はじめまして?ですかね。

さて、ホットハウスについては、最近行かなくなったので、
実のところ、最近の状況についてはわかりません。
なので、ホットハウスのHPをご参照頂いた方がよろしいかと思います。

それと、開始・終了時間については、
私がたまたま見に行っていたのが、
伊太地山伝兵衛さんだから・・というのもあるかもしれません。

あの店のメリットとしては、とにかく狭くてアットホームなので、
アーティストと密接にお話が出来る点だと思います。

ただ、時間はけっこう遅くなる点については、
あくまで推測ですが、
他アーティストでもそんなに変わらないでしょうから、
終電の時間には、気をつけた方がいいかと思います。

それと、だいたい費用的に5,000円~6,000円くらいは、
かかるもんだと思って、お出かけになった方がいいですね。

なので、アーティストと密接な空間で素敵な音楽を共有できると思えば
決して損した気分にはならないかと思いますよ。

ただ個人的に、ホットハウスに行かなくなったのは、
そうした魅力がある上でも、
コストパフォーマンス的にいかがなものかと、感じていることと
時間が遅くなることがネックに感じることです。

以上、踏まえた上で、ご判断頂ければと思います。

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